多摩けいざい
お客さま景気動向インタビュー
ノダネーム株式会社
代表取締役 野田龍二氏
2026年10月26日
ページ 1/1
小平市にあるノダネーム株式会社は、創業当初から続くネームプレート事業と金属加工の2本柱で事業を営んでいる。従業員数は現在25名。板金加工・塗装・印刷まで社内で完結する一貫生産体制は、短納期・高品質を実現し、安心と信頼につながっている。
「困難」をチャンスに
2代目として会社を引き継いだ当初、会社の経営は厳しい状況にありました。当社はそれまで、板金加工による部品の製造から塗装までを自社で一貫して行っていました。
そんな中、メインの取引先から持ち込まれた依頼が、従来の部品に加え、“ピュアホワイト”という一切の濁りがない白で、かつ最高グレードのA級塗装を施した高品質な製品です。混じり気のない究極の白を塗装で表現するのは実は非常に 難しく、取引先の依頼は塗装専門の業者でも断るほどの精度が求められるものでした。
当時、当社にはこのような要望に応えられる設備も技術もありませんでしたが、「ライバル事業者が苦戦する中、もしうちが成功したら他社にはない強みになる」と考え、塗料メーカーの研究者に協力を求め、補助金を利用しながら工場内の設備を一新しました。その後、2年かけてピュアホワイトのA級塗装を実現したことによって事業の転換が起き、今では当社の一貫生産体制と塗装技術は、多くの取引先から重宝される強みとなっています。
2代目代表取締役の野田氏
スピーディーな価格転嫁を
直近の業績は決して悪くはありませんが、世界情勢の影響により、材料の仕入価格が毎月上がっています。特にナフサなど石油由来の化学薬品を多く使用している塗装の資材は、2年前と比べて2.5倍も上昇しているものもあり深刻な状態です。業界全体としても影響を受けており、厳しい状況は続きそうです。
当社では、仕入価格の上昇に対し迅速に価格転嫁ができるよう努めており、現在、メイン取引先だけでも7,500点以上の製品の値上げ交渉を進めています。安定した業績のためにも引き続き準備を整えていく予定です。
同社の技術が詰まったレコードパネル
この先を見据えて
今後の課題は「人材の確保」になっていくと考えています。担い手不足がより一層進むことを予測し、当社ではおよそ18年前から外国人雇用をしてきました。また仕事の効率化を図るため、生産管理ソフトなどに投資し、ノー残業制度を採用。年間休日数も一部上場企業と同程度とし、メリハリをつけて働ける環境を整えています。さらに毎月の社内の経営会議では、財務状況をオープンにして、頑張りが実を結ぶことを従業員に伝え、モチベーションの維持につながるようにしています。
会社の運営を支えてくれている従業員、また当社に関わる全ての方々に恩返しできるよう、今後も会社を成長させていきたいです。
(インタビュー日時: 2026年8月27日)
ノダネーム株式会社
代 表 者: 野田 龍二
本社所在地: 東京都小平市小川町1-501
業 種: アルミニウム・同合金プレス製品製造業