多摩けいざい
お客さま景気動向インタビュー
有限会社松原工業
代表取締役 松原秀明氏
2026年7月27日
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有限会社松原工業は、ヨーロッパ各国より石材・レンガ・瓦を直接輸入し、自社にて加工・販売・施工までを一貫して行っている。従業員数は現在8人。イギリスのコッツウォルズストーンやヨーロッパレンガを使用し、独自技術を用いながら数多くの洋風建築を手掛けてきた。近年は八王子にストックヤードを新設。安定した供給体制を整え、販路拡大を目指している。
オンリーワンを目指して
他では手に入らないものを探して出会ったのが、コッツウォルズストーンでした。「イギリスで最も美しい村」と称されるコッツウォルズ地方の建物は、別名ハニーストーンとも呼ばれるこの天然石によって造られています。この地方でしか採れない貴重な石材で流通量が少なく、外壁用に加工して販売している業者は、1992年の創業当時、日本では2社程度だったんです。私は思い切ってイギリスへ渡り、身振り手振りで採掘業者と直接交渉して取引が始まりました。今では良質なコッツウォルズストーンを日本で最も多く取り扱う会社となっています。
天然石に溝を入れる独自技術を用いた乾式工法の実現により、従来と比べて天候に左右されにくく、作業効率が上がって工期の短縮が可能となりました。乾式工法で施工した建物は地震や台風等の災害に強いのも特徴です。
沖縄・宮古島出身の松原氏
世の中の情勢を見極めた対応
昨年は建築基準法改正に伴う建築確認審査の厳格化の影響もあり、建築業界は厳しい状況でした。また以前は半年以上の長期間の現場がメインでしたが、最近は1、2カ月程度で終わる短期の現場が多く、職人の仕事が減って今年も厳しい状況は続きそうです。さらに中東情勢への不安もあります。今はまだ石材やレンガの価格自体は上がっていませんが、この状況がいつまで続くかわからないので、当社ではまとまった材料を確保しています。ただ、為替の影響は大きく、結果的に仕入価格が上がっているというのが現状です。
また当社は、他では買えないものを厳選して販売しているため、一般的なホームセンターと比べると、お客さまが限定的になります。SNSや外構のワークショップ、ショールームでもある新社屋を活用しながらPRしていくとともに、当社でしか手に入らない材料や技術を選んでくれたお客さまと楽しい仕事をやっていきたいと思っています。その上で、情勢や動向を見極めながら、販売の仕組みをいかに構築していくかが今年の課題です。
内装から外装までこだわりが詰まった府中市の新社屋
「勝負の1年」として新事業に取り組む
現在当社では新たな商品として、極薄で高い透明感がありながら、紫外線透過率0%というガラスフィルムの取り扱いを始めました。赤外線も通しにくいため遮熱効果も高く、車や住宅の窓ガラスなど幅広く展開していきたいと考えています。
また今年はインドの展示会に行って、新たなレンガの仕入を計画しています。インドはイギリスと関係が深く、イギリスをはじめとしたヨーロッパ各国の代理店がたくさんあるので、新しい商品を求め、各国と関係を築いていきたいです。今年は勝負の年になりそうです。
(インタビュー日時: 2026年6月2日)
有限会社松原工業
代 表 者: 松原 秀明
本社所在地: 東京都府中市武蔵野台1-8-2
業 種: 石工工事業