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高尾山観光の現在と未来

大本山髙尾山薬王院

法務課長 上村公昭かみむらこうしょう

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上村公昭氏

―― 貴院の歴史や成り立ちについて教えてください。

 薬王院の正式名称は「髙尾山薬王院有喜寺」といいます。言い伝えでは、今から1200年以上前の天平16年(744年)、聖武天皇の勅令によって行基菩薩ぎょうきぼさつが開山したのが始まりであると言われています。当初は薬師如来をご本尊としており、“薬王院”の名前の由来となりました。時は下り南北朝時代の永和年間(1375年~1379年)、京都の醍醐寺だいごじから修行に来た俊源大徳しゅんげんたいとくが、護摩行ののち現在のご本尊である飯縄大権現いづなだいごんげんを祀り高尾山を再興し、薬王院の中興第一世の住職となりました。それ以後高尾山では、薬師如来と飯縄大権現の2つの神仏を崇めていましたが、やがて飯縄大権現が信仰の中心となって近年まで発展を続け、昨年12月には第三十三世貫首かんすが就任しました。

 また、戦国時代に八王子城の城主であった北条氏照は高尾山を信仰しており、「草木をみだりに切ればその者の首を切る」といった厳しいお触れを出していたそうです。今も高尾山に残る豊かな自然は古から守られてきたものです。


―― 高尾山の発展について教えてください。

 2007年にミシュラン三つ星を獲得したことが大きな転機であったと思います。そのことを契機としてメディアで取り上げていただく機会も多くなり、どんどん来山者が増えていきました。私たちは高尾山全体を仏様と考え、崇めています。昔は信仰の山だったので来山する人は皆が信者であり参拝者でした。今では健康登山や観光を目的に訪れる方も多いので、上手く共存していきたいと思っています。

 また、ミシュラン三つ星の獲得は海外でも反響があり、コロナウイルス流行前には外国人観光客は年々増加していました。日本を訪れる観光客の中には、薬王院のような歴史のある寺院に興味を持たれる方も多くいます。私は元々得意だった英語を活かし、外国人に向けて英語によるご案内を行うこともあります。お寺は専門用語が多いので、通訳を通すよりも僧侶である私が直接英語で案内をする方が相手にも伝わりやすいですし、喜んでいただけます。コロナウイルスが終息し、外国人観光客の方に再び訪れてもらえる日を待ち遠しく思います。


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