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高尾山観光の現在と未来

八王子観光コンベンション協会

会長 大野彰おおのあきら


―― 高尾山地域の特徴について教えてください。

大野彰氏

 高尾山は、都心からのアクセスが非常に良いことが大きな特徴です。都心から1時間足らずでこれほどの大自然に入れる場所は世界でも類を見ません。また多様な動植物に出会うことができ、大阪の箕面山、京都の貴船山と並んで昆虫の日本三大生息地の一つでもあります。複数ある登山ルートはバラエティに富んでおり、老若男女問わず楽しんでいただけるようになっています。ミシュランで三つ星を獲得した観光地として知られるほか、昨年6月には東京都で初めてとなる日本遺産にも認定されました。高尾山は「ゴミ持ち帰り運動」発祥の地でもあり、非常にきれいで美しい山として知られています。 そのことが、ミシュランの三つ星獲得にも影響を与えたといわれています。


―― コロナ禍における観光の現状について教えてください。

 団体のバスツアーがほとんどなくなってしまったことの打撃が非常に大きいです。小中学校の遠足もかなり減っています。国や都からの要請によりイベントが開催出来ないことや、飲食店に対する時短要請、アルコールの提供禁止なども厳しさを増している要因です。地元の飲食店や土産物屋についてはどこも売上は減少しており、非常に厳しい状態が続いています。


高尾山口観光案内所(むささびハウス)利用者数

(出所)八王子観光コンベンション協会

 新たな取組みとしては、昨年の夏には、感染対策ガイドラインに基づき「夏の高尾山“清涼”体感めぐり」としてそばのキャンペーンや、江戸風鈴の設置、薬王院におけるライトアップを実施しました。また、毎年11月に実施している「高尾山もみじまつり」はデジタル版としてYouTubeで公開しました。


――今後の展望について教えてください。

 コロナウイルスの流行によって、各事業者が大変厳しい状況に陥っています。終息後にV字回復できるような施策を今からしっかりと用意しておかなければいけません。まだ計画の段階ですが、東京観光財団の力をお借りしてマーケティング調査を実施する予定です。これは、高尾山地域では初めての取組みとなり、地元の事業者からも期待されています。幅広い調査を行い、結果を基に新たな施策を打ち出して、今後のまちづくりに活かしていきたいです。コロナウイルスの終息後には、再び外国人観光客の呼び込みを行い、以前のような賑わいを取り戻したいと思っています。また、来年八王子市には東京都立多摩産業交流センターが開業する予定です。この施設が新たなMICE拠点※1となり、多くのイベントが開催されます。高尾山に来た観光客を八王子市内へ誘導するような流れを作り八王子全体の活性化へと繋げていきたいです。




※1 MICEとは、企業等の会議(Meeting)、企業等の行う報奨・研修旅行(インセンティブ旅行)(Incentive Travel)、国際機関・団体、学会等が行う国際会議 (Convention)、展示会・見本市、イベント(Exhibition/Event)の頭文字を使った造語で、これらのビジネスイベントの総称。(日本政府観光局(JNTO)ホームページより)

(インタビュー: 2021年6月16日)


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