多摩けいざい
2018年1月25日
ページ 2/2
アンケートから主観的幸福度を、データから客観的幸福度をみてきました。 多くの項目において、アンケートとデータの結果が一致した一方で、全く逆の結果となった指標もあります。 例えば、自然環境については、「お住まいの地域は自然環境に恵まれていると感じますか?」というアンケートにおけるスコアは70.0であるのに対し、 データにおける「森林面積」のスコアは、33.0です。 全国には、多摩地域以上に自然環境に恵まれた地域があるにも関わらず、多摩地域居住者は、自然環境に恵まれていると感じているのはなぜなのでしょうか。 考えられる要因としては、自然環境に恵まれているかを判断する際、多摩地域居住者は、23区と比較して判断しているのではないかということが挙げられます。 今後は、幸福度を決定する際の比較判断基準も考慮した調査が必要になると考えられます。
多摩地域の幸福度は、総合すると全国よりも高いということが今回の調査結果から示唆されました。 さらに分野別に詳細な分析を行っていくことにより、多摩地域居住者の求めるものや多摩地域の目指す姿がより鮮明になるかもしれません。 今後、当研究所では継続的に調査を実施し、多摩地域居住者の幸福度に、時代や景気、その他多摩地域を取り巻く環境の変化がどのような影響をもたらすかなどを分析していきます。 今回の調査の詳細結果については、こちらをご覧ください。
その他の記事はこちら