多摩けいざい

特集 多摩のうごきを知る

多摩地域の中小企業の新たなる挑戦

2023年4月25日

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新型コロナウイルスが収束に向かい、5月には感染症法上の位置付けが引き下げられる。コロナ禍をはじめとした危機的状況や人々の経済活動の変化、世界で加速度的に進む技術革新など、企業は日々、社会情勢の変化による事業へのさまざまな影響に直面している。移り変わりが激しいこの時代を、中小企業ではどのように切り抜け次へと進もうとしているのだろうか。

自社の強みで変化に立ち向かう


 新型コロナウイルスの感染拡大により社会・経済活動が大きく制限される中で、多くの企業が売上減少や資金繰り悪化などの影響を受けてきた。しかしながら、中小企業の多くはこの厳しい環境下で奮闘を続け、中小企業ならではの強みである意思決定の速さや経営の柔軟性などを活かし、将来を見据えた事業展開を試行錯誤しながら前へ進んでいる。

 今回の特集では、多摩地域で事業を営む4社に、コロナ禍における自社の事業の変化や現在、そして新たな挑戦とこれからを取材した。各社では、これまで培ってきた技術やノウハウを時代の変化に上手く融合させることで、コロナ禍という危機に立ち向かうとともに、さらなる成長に向けて挑戦を続けている。

 小売業を営む2社では、顧客の心を捉える商品力を、コロナ禍における生活様式の変化と掛け合わせて、新商品の開発や時代に合わせた情報発信に取り組み始めた。

 また、製造業を営む2社では、ものづくり企業の核となる高い技術力を、AI開発などの先端技術と組み合わせることで、コロナ禍においても積極的に社会に新たな価値をもたらす製品の開発を行ってきた。

 これらの企業が現在の社会や地域をいかに捉えて活路を見出し、自社のさらなる発展に向けて事業をどう展開していくのかを足がかりに、今後の多摩地域の中小企業の可能性を探りたい。

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